
トクホの商品が人気があり売れています。毎日のようにテレビCMでの流れているのが現状です。
ここでは、トクホとは何かを紹介します。この記事を書いている時点では、トクホは衰退していく事が予想されます。トクホが衰退する事情なども解説します。
余談ですが、私はトクホの商品は基本的にダイエットには特に必要がないと考えています。しかし、トクホは多くのダイエッターが気になる商品であることも間違いありません。
そこで、出来る限り分かりやすくトクホとは何か?を私の意見や見解も交えて解説します。尚、上記はトクホのマークになっています。このマークが記載されている商品がトクホです。
尚、トクホのダイエット効果に関しては下記の記事をお読みください。
http://diet-review-blogs.com/archives/414(工事中)
トクホとは
コンビニなどでも、「脂肪の吸収を抑える」とか「体脂肪を減らすのを助ける」、「コレステロールの吸収を抑える」などの文言が記載されているお茶などがあるはずです。それらの商品はほとんどの場合でトクホとなります。
下記はトクホ商品である「ヘルシア緑茶」ですが、「脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける」とはっきりと書いてあります。

ちなみに、トクホと言うのは「特定保健用食品」の事です。特定保健用食品を略して「トクホ」と呼びます。
最近は、健康増進法などもあり中々「脂肪が減る」とか「痩せるとか」記載することが出来ません。それに対して、トクホ商品は国の審査を通す事で「体脂肪を減らす」などの文言が表示する事が許されます。
ただし、お気づきの方も多いかと思いますが、トクホのドリンクをバンバン飲めばダイエットがガンガン出来るとは思わないでください。効果は微々たるもの?と考えるべきです。
トクホは医療品と食品の中間と考える
トクホは、普通の食品と比べると効果がありそうな気がします。しかし、医薬品と比べると効果は劣っているような気がしないでしょうか?トクホの位置づけですが、実際は医薬品と食品の中間になっています。
食品は効果を記載することが出来ません。健康食品などは、「痩せるとか脂肪が減る」などの効果を謳う事が許されていません。
それに対して、医薬品は明らかに効果があると厚生労働省の審査を受けて販売されています。
トクホは茶カテキンのように「一定の効果が認められた」成分が決められた量を配合されて審査に合格するとトクホとしての販売が許されます。
企業はどのようにしてトクホを取得しているのか?
現在、トクホとして認められている商品は1000以上あります。トクホは許可制なので、取得したい企業が商品の有用性や安全性を示すデータを消費者庁に提出します。
企業が提出したデータを元に審査を行い、合格すればトクホとしての表示の文言やトクホマークの使用を許されます。
トクホを取得するのに企業側がいくらお金を払うのか?などの詳しい事は分かっていません。ただし、一説によると1億円以上の金額が掛かるとも言われています。
トクホの商品がお茶やコーラであっても通常の1,5倍以上の金額が掛かるのは、トクホの認定料が高いからだとも言われているのです。
しかし、企業としては、ダイエットに関するような文言が記載出来ると言うのは、マーケティング的に魅力を感じているようで、高いお金を払っても取得するケースもあったようです。
ダイエットのトクホ成分・一覧
簡単ではありますが、ダイエットと関係しているトクホの成分を紹介します。左側が表示できる文面で右側が代表的な成分の記載です。
・コレステロールが高めの方の食品・キトサンなど
・コレステロールが高めの方・お腹の調子が気になる方の食品・サイリウム種皮由来の食物繊維など
・血圧が高めの方・かつお節オリゴペプチドなど
・ミネラル吸収を助ける食品・フラクトオリゴ糖など
・血糖値が気になり始めた方の食品・難消化性デキストリンなど
・食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくい食品・ジアシルグリセロールなど
・食後の血中中性脂肪が上昇しにくく、体に脂肪がつきにくい食品、またコレステロールや中性脂肪が気になる方の食品・ジアシルグリセロール植物性ステロール(β-シトステロール)など
・食後の血清中性脂肪値の上昇しにくい食品・グロビン蛋白分解物など
・脂肪を代謝する力を高め、体脂肪を減らすのを助ける・茶カテキンなど
この他にも、様々な成分がトクホ成分として認められています。
さらに、トクホの成分がどれくらい配合しているのかを記載しなければいけないルールもあります。先ほども登場したヘルシア緑茶ですが、下記の画像を見ると分かりますが、はっきりと「茶カテキン540mg」と記載されています。

他にも、トクホの場合は摂取しすぎを防ぐために、1日当たりの摂取目安量や摂取上の注意として「多量接種により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません」などの表示も義務付けられています。
ただし、これらの記載は小さく書かれているのが当たり前になっているので、読んでいない人もかなり多いはずです。
トクホはこれから衰退する?
この記事を書いている時点での見解ですが、トクホはこれから衰退していく事でしょう。2015年くらいからその流れは出来ていて、「アサヒ スタイルバランス」以降でトクホとして認められた商品は存在しません。
トクホの資格を取得するためには、臨床試験のデータや人間に対して効果がある根拠を示すためのデータを消費者庁に提出する義務があります。
しかし、提出しても許可が下りるまでに時間が掛かり企業としてもコストが掛かりますし、販売戦略が立てにくいのです。
現在、トクホと言えばヘルシアコーヒーやヘルシア緑茶、キリンメッツコーラ、ペプシスペシャルなどがあり、これらは好調に売れていますが、次に繋がる商品は中々出てこないのではないかと予想されます。
トクホの規格を企業がメリットをもっと授与出来るように変えて行かない限りは、この流れは止まりそうにありません。
尚、最初の方にも少しだけ言いましたが、ダイエットを成功させるのに、トクホは絶対に必要とかそういう事もありません。国からのお墨付きを貰ってはいますが、飲めば痩せるようなものでもないです。
ちなみに、私の知り合いでダイエットに成功している人は何人もいますが、特にトクホの商品は飲んでいません。