腹筋ダイエットの効果【評価・・C】痩せる方法としては微妙
ダイエット言えば腹筋と考える人が多くいます。つい最近、女性誌のダイエット特集を見ていたのですが、モデルの方が実践したダイエットに腹筋としっかりと書かれていました。
しかし、腹筋というのは脂肪を減らすには非常に向いていない方法です。
有酸素運動と無酸素運動の関係を知ることで、どうして腹筋ダイエットが失敗するのかが分かってくるかと思います。
現在、お腹の脂肪が気になるからと腹筋ダイエットを始めた方は、すぐにダイエット方法を変更してください。今のままだと、腹筋は鍛え上げる事が出来ますが脂肪は減らない可能性が高いです。
目次
腹筋とは何か?
腹筋ダイエットの痩せない理由を解説する前に正しい腹筋を知る必要があります。ちなみに、腹筋といってもフォームが悪いと全く無意味な行為になってしまうわけです。
ちなみに、腹筋トレーニングは様々な種類があります。膝を立てて体が起き上がるスタンダードな方法以外にも様々な種類があります。次の動画は様々な腹筋を網羅しています。
ただし、私は脂肪を減らすのであれば腹筋ダイエットはお勧めしないので、私の言葉を信じるのであれば動画は見る必要がありません。動画は見るかどうかは私の言動を聞いてからでも遅くはないでしょう。
腹筋についての簡単な説明をします。腹筋をする時に、体を上がる動作をするわけですが、この時に使う筋肉の事を骨格筋と呼びます。
もちろん、人間は走ったり歩いたりする時にも筋肉を使いますが、これらも全て骨格筋です。
腹筋ダイエットは骨格筋を使うダイエット方法だと覚えておきましょう。
尚、心臓のようにポンプのように動かす筋肉を心筋と呼び、胃や腸のように意識をしなくても脳の指令により自動で動いてくれる筋肉を平滑筋と呼びます。
腹筋ダイエットで脂肪が減らない理由
腹筋ダイエットで脂肪が減らないのには理由があります。
腹筋を何回もやっていると、筋肉は疲れてきます。疲れて来た筋肉は回復のために栄養を欲しがります。
この時のエネルギー源として脂肪を使ってくれれば、お腹の脂肪も痩せていくのですが、実際にはそうなりません。
脂肪はエネルギーになるのに非常に時間が掛かるのです。腹筋トレーニングのような激しい運動をしている時には糖質を栄養に使います。
そのため、腹筋トレーニングを行っていても脂肪は一向に減らないままなのです。
しかし、腹筋運動は筋肉は付きますので、やりすぎれば筋肉も脂肪も多い「ずんぐりむっくり」の体型になってしまいます。
男性でも女性でも多くの方がスレンダーな体型になりたいのであって、ずんぐりむっくりな体型になりたい人は少ないはずです。
脂肪を減らすにはどうすればいいのか?
それでは、脂肪を減らすにはどうすればいいのでしょうか?答えは簡単で腹筋ダイエットをやめればいいわけです。
別の効率よく脂肪が減るダイエット方法に変更すればいいだけなのです。
腹筋を6つに割りたいと言うのであれば、腹筋運動は重要ですが、お腹の脂肪を減らしたいのであれば腹筋運動は向きません。
尚、腹筋トレーニングは無酸素運動に属します。
無酸素運動とは
無酸素運動というのは、腹筋運動やその他の筋トレ、50メートル走など短い時間で激しく動く運動を指します。
無酸素運動は筋肉の中の栄養を使うので脂肪が減らず痩せにくいのです。
有酸素運動とは
それに対して有酸素運動はジョギングや水泳など長時間ゆっくり運動します。
有酸素運動は筋肉の中の栄養だけではなく、脂肪をエネルギーとして使います。
その結果、脂肪が減ってダイエットが出来るわけです。
つまり、脂肪を減らしたいのであれば腹筋運動のような無酸素運動ではなくジョギングのような無酸素運動に切り替える必要があります。
尚、バレーボールダイエットのところで書きましたが、スポーツによっては無酸素運動と有酸素運動を組み合わせた方法も存在しています。
脂肪を減らすかよりも摂取量を重視した方がよい
先ほどまでの私の話を聞いていると、有酸素運動をすれば脂肪が減ってダイエットが出来るような事を書きました。
しかし、それ以上に重要なのは、食べ過ぎない事です。
運動というのは、確かにカロリー消費があり脂肪は減りますが、有酸素運動を行っても微々たるものです。
それであれば、食事量を少しでも減らした方が脂肪は減ります。
腹筋をやれば脂肪が減ってダイエットが出来ると考えるのは間違いですが、有酸素運動さえしていればダイエットが出来るというのも間違いなんです。
腹筋ダイエットのまとめ
腹筋ダイエットのメリットやデメリットを考えると下記のようになります。
メリット
・腹筋が割るには腹筋運動は必要
デメリット
・無酸素運動になるので脂肪が減らない
・疲れる割には実入りが少ない
これらを総合して考えると、腹筋ダイエットは余り良いダイエット方法ではない事が分かります。
脂肪が落ちて自分の体をデザインする段階に入れば行った方がよいでしょう。
多くの方がそこまでたどり着けずに困っている事を考えると【C評価】が妥当かなと思いました。
しかし、日本人には中年太りという言葉があり、それを克服するには【腹筋運動】というのが一般的になっています。
その間違った考え方を正して欲しいなと感じました。
ちなみに、私の姉も中年になりビールの飲みすぎでお腹が出てきた時に、腹筋を一生懸命やっていた時期があります。
しかし、全く痩せないと嘆いていましたが、やり方が悪いから痩せなかったわけです。
ダイエットは正しい方法でやれば必ず痩せますが、腹筋ダイエットのような間違った方向に進むと中々痩せません。
ダイエットの情報弱者が陥りやすいダイエット方法が腹筋ダイエットだと思いました。
私は腹筋運動じたいが悪いと言っているわけではありません。考え方が間違っていると言いたいのです。
尚、腹筋を行った後はプロテインを飲むと回復に役だったり筋肉を大きくするのに有効です。
ただし、腹筋をしてプロテインを飲んでも脂肪は減りませんので、そこは覚えておくべきでしょう。
プロテインに関して興味がある方は下記の記事をお読みください。
http://diet-review-blogs.com/archives/726
尚、腹筋と言えばスレンダートーンを代表するEMSをイメージする方もいます。
しかし、EMSにはダイエット効果がないと考えた方がよいと私は思っています。
正確言えば、効果があったとしてもわずかだと言う事です。
その事に関しては、下記の記事をお読みください。
腹筋ダイエットの効果【評価・・C】痩せる方法としては微妙
編集後記
ちょっとしたマメ知識になるのですが、食糧供給が安定したのは江戸時代以降で、それ以前は食糧のライフラインが極めて悪い状態にありました。
そういう状態では、太っている人が逆にモテていた文献が見つかっているようです。
江戸時代よりも前は、太っている事は健康の証だとされていたようなのです。
それを考えると、細いモデルのような人がモテるとか、つい最近の事なのかも知れませんね。
しかし、筋肉モリモリの人と太っている人で考えれば、今も昔も変わらず筋肉モリモリの人がモテそうな気がしますが、気のせいでしょうか?
江戸時代よりも前であっても、筋肉質・肥満体型・普通・やせ型の順番でモテたのではないかなと個人的には思っています。
太っているとすぐに息切れをしてしまったり、動きが遅いなどデメリットも多いと感じるからです。
だけど、女性の場合は、ぽっちゃり、筋肉質、普通、やせ型の順番でモテたのかも知れません。実際に、タイムマシンがあるわけではないので実際の目で見られないのは残念に思いました。
しかし、腹筋ダイエットは低い評価になりましたが、6つに割れた腹筋をカッコよく感じる男性は多いです。男性のシンボルとして腹筋は引き締めておきたいものです。