ダイエットサプリの罪について考えてみました。
近年、ダイエットサプリが社会問題を引き起こしています。
ネット通販限定商品などでは、過激に宣伝されている誇大広告もあり社会問題にもなっています。
社会問題になるにつれて、消費者庁の方でも取り締まりを強化している状態です。
それにも関わらず無くならないのが、詐欺系ダイエットサプリだと言えるでしょう。
飲むだけでグングン痩せてスタイルが良くなるサプリと言うのは、今の世の中に存在しません。
現状のダイエットサプリを見ていると、大企業・中小企業問わずに、「業者が儲かるだけの商品」にしか見えないわけです。
今回は、ダイエットサプリについて思った事をお話します。
尚、過去に誇大広告に関する記事を書いた事があり、それが下記となります。合わせて読んでみる事をお勧めします。
さらに、消費者庁の方でも注意喚起をしておりますので、基礎知識として読んでおくべきです。
目次
ダイエットサプリはなぜ作られたのか?
ダイエットサプリの罪を考える上で、なぜダイエットサプリが誕生したのか考えてみました。
多分ですが、ダイエットサプリが誕生した背景には、「楽して痩せたい」という消費者の気持ちの現れの様に感じています。
ある業者がそれに目を付けて、「飲むだけで痩せるサプリ」というものを販売したのではないでしょうか?
そして、痩せるのかどうかも分からない様な成分を入れてみて、販売したのではないかと思われます。
現在でも、痩せる成分は存在しないと言う専門家もいますし、初期のダイエットサプリの業者がちゃんとした成分が入っているのかを検証したのかは、疑問に感じるわけです。
ダイエットサプリを販売したら、バカ売れしてしまい利益が上がってしまったのではないかと思われます。
サプリは粗利益が高く、味を占めてしまった業者は、次のダイエットサプリを売り出しますし、サプリが儲かると分かった他業者も、ダイエットサプリの販売を始めたのではないでしょうか?
メーカーの人は、サプリを飲むだけでは痩せない事は分かってはいるが、儲かるという味を占めてしまった為に、忘れさる事が出来ずに、次々の商品を出した様に思います。
さらに、現在のネット社会においては、売れる広告さえ作ってしまえば、多少のクレームが来たとしても儲かる事を業者は理解しているはずです。
業者にとってみれば、痩せるかどうかよりも、売れて儲かるのか?が重視される状態になっていったように感じています。
ダイエットサプリは販売手法に問題を抱えている
ダイエットサプリの最大の罪は、売り方に問題があるように感じています。
現在は、インターネットで数多くのダイエットサプリが販売されています。
しかし、誇大広告が蔓延しているとも言えます。
なぜ誇大広告が蔓延しているのか考えてみました。
誇大広告が多い理由
ネット上には、様々な誇大広告のダイエットサプリが売られている状態です。
飲むだけで2週間で10キロ痩せるとか、アメリカのNASAが極秘で開発した、芸能人が使っている脂肪溶解錠など過激な言葉が並んだダイエットサプリも多いです。
過激に宣伝されている誇大広告を見て、多くの人が「嘘だ」とか「怪しい」「詐欺だ」と思う事実もあります。
その反面で、何となく買ってしまう人も数多くいるわけです。
以外に思うかも知れませんが、普通にダイエットサプリとして売るよりも、誇大広告で売った方が商品は遥かに売れる結果も出ています。
多くの人が思っている以上に、誇大広告の効果は凄まじいものがあるわけです。
業者の方もサプリが売れれば利益になるため、誇大広告がやめられなくなってしまう場合もあるとされています。
尚、誇大広告商品の中には、商品名だけを変えて3カ月ごとに新商品として売り出すケースも多々あります。
商品名以外は、成分も広告も全て同じと言った内容の商品も存在します。
業者とブロガーの癒着
ダイエットサプリの業者は自社で商品を販売する以外にも、ブロガーやサイト運営者などに手数料を支払って売ってもらうケースも多々あります。
多くの場合で「1個売れたらいくら」という成果報酬で支払われています。
ここでブロガーやサイト運営者が問題になる場合があります。
ダイエットサプリの広告にも、飲むだけで10キロ痩せるとは書かれていないのに、ブログの方では10キロ痩せると記載がある場合が多々あるわけです。
マツコデラックスが番組内で紹介したとか、フェイク広告まで作ってしまうブロガーすらいます。
この場合ですが、業者は微妙な気分になったりするのではないかと思いました。
商品を売ってくれるのは嬉しいが、過激な売り方は困ると感じる場合です。
さらに、ブログで飲むだけで10キロ痩せるとか、信じて買ってしまった購入者は、痩せないと業者の方にクレームをすることになります。
時には辛辣なクレームが業者に届いたりする事もあるわけです。
他にも、業者の方としてもたくさん売ってくれるブロガーさんには、特別報酬などを与えている場合も多いとされています。
一般の人は1個売ったら1000円だけど、〇〇さんはたくさん売ってくれるから1個売ったら5000円払うなどのケースも普通にあります。
さらに、業者とブロガーは完全に癒着していて、注意喚起もうまく出来ないケースもあるとされています。
その結果として被害を被るのは、購入者ばかりとなるわけです。
もちろん、全てのブロガーやサイト運営者がフェイク広告を打っているわけではありませんが、ダイエットサプリに対して、ありもしない様な情報を流すブログ運営者などは問題だと感じています。
テレビも問題なのか?
ダイエットサプリに関してですが、テレビも問題があるように感じています。
テレビショッピングなどでは、時にダイエットサプリを紹介する事があります。
テレビだともちろん、ネットと違って飲むだけで10キロ痩せるとは宣伝はしません。
しかし、飲めばダイエットを加速できるかの様な表現を使う事が多いです。
「スラっとする」などの表現となります。
テレビで放送が流されると、視聴者は信じやすい傾向があります。さらに、スタイルがよい芸能人が紹介していたりすると、痩せると信じてしまう事が多いです。
業者の方も広告に「〇〇」というテレビ番組で紹介されたと、宣伝している事が多いと言えます。
しかし、実際には業者の方がお金を払って、テレビで紹介してもらい芸能人に絶賛して貰ったと言うのが正しいでしょう。
実際にダイエットサプリ業者に対して、テレビ局側から営業を掛けてくる場合も少なくありません。
それを考えると、テレビで紹介されたダイエットサプリと言っても、単なるCMの様な番組であり放送されたとしても、ダイエット効果とは無関係だと自分は考えています。
ダイエットサプリの売り方合戦
ダイエットサプリですが、現在は、業者の間でも売り方合戦になっている部分もあります。
悪徳業者の場合は、完全なる誇大広告で広告を出し、目立ってきたら別会社を作り、再び販売する手法です。
この手口を延々と繰り返している業者もいます。
しかし、ある程度まともな会社であれば、法律のグレーゾーンを狙ってダイエットサプリを販売していくわけです。
ダイエットが出来るとは記載はしませんが、「デブ菌が減る」「パンパンが解消される」などのギリギリの表現を出して来ます。
痩せるとは記載されていませんが、ダイエットを匂わせる表現となっています。
因みに、ダイエットサプリがこういう表現になってしまうのは、「運動や食事制限などの努力をした上で飲めば痩せる」では売れないからです。
「飲むだけで痩せる」事を匂わせないと、ユーザーは買ってくれません。
そういう理由もあり、真相を伝えずに楽して痩せる事への、ギリギリのラインを付いてくるのが現在のダイエットサプリの広告となっています。
尚、男性でも女性でも本当にスタイルの良い方は、トレーニングや節制なども確実に行っていて、かなりの努力をしているのが普通です。
決して、ダイエットサプリを飲んでスタイルが良いわけではないという事を理解するべきでしょう。
ダイエット成分が入っていても痩せない理由
ダイエットサプリには「痩せる」とされている成分が配合されています。
しかし、それらの成分を摂取したとしても、まず痩せないはずです。
トクホなどは「お腹の脂肪を減らす」などの表記がされていて、飲めば痩せると勘違いする人もいます。
しかし、脂肪が減ると言っても微々たるものであり、飲んでダイエット効果を実感できるほど、脂肪が減るような成分は配合されていません。
トクホなどは実験の中では、脂肪が減った事になっていますが、ダイエットサプリを飲んだ人間が痩せたと実感できるほどの脂肪は減らないという事です。
現時点では、ダイエットサプリには、購入者が満足する様なダイエット効果をあげれる商品はないと思った方がよいでしょう。
ダイエットサプリで痩せるケースは?
今までは、広告の打ち方が悪いとか、ダイエットサプリは誇大広告ばかりだと散々伝えてきました。
しかし、ダイエットサプリで痩せるケースも存在している事実があります。
ダイエットサプリを飲んで痩せるケースですが、サプリを飲んだ事で運動や食事制限などのダイエットに対する意識が高くなった場合です。
NHKのためしてガッテンという番組で過去にトクホの実験を行いました。
それによると、トクホを飲んだ人で体重が落ちた人は、サプリを飲んでいるんだからと、運動をしたり食事を減らした人だけでした。
トクホのサプリを飲んでいるからと言って、油断して食事量が増えてしまった人は体重が増える結果となったわけです。
番組内でも語っていたのですが、ダイエットサプリを飲んでも痩せる事はなく、ダイエットに対する意識が高くなり、それ相応の行動をした時のみ痩せるという結論になっています。
これを考えると、ダイエットサプリをわざわざ飲む必要はないのかな?とも感じてしまいました。
ダイエットサプリ依存症になってしまう人もいる
ここまでに私はダイエットサプリに広告の様な効果はないと伝えてきたつもりです。
しかし、既にダイエットサプリ依存症になってしまった人もいる事でしょう。
ダイエットサプリを飲まないと、太る気がして手放せなくなってしまった場合となります。
特に食欲抑制系のダイエットサプリを飲んでいる人に起きやすい症状です。
カロリミットを飲まないと体重が増える気がして、効果がないと分かっていながらも、お守り代わりに飲んでしまうケースも少なくありません。
ダイエットサプリ依存症になった場合ですが、最初は大変ですが意思の強さでサプリから脱却する事が大事だと考えています。
ダイエットしてスタイルが良くなりたいのであれば、エクササイズをしたり食事制限を行うのがよいでしょう。
ダイエットサプリ依存症を続けてしまっては、無駄にお金が掛かるだけでいい事はありません。
サプリは飲めば無くなりますが、ダイエットエクササイズは一度覚えれば延々と使えます。
ダイエットサプリの存在意義は業者を儲けさせる為の物
私が勝手に思っているのですが、現在のダイエットサプリの存在意気は、業者を儲けさせる為の物でしかない様に感じています。
私の友人の中で、ダイエットサプリを飲むだけで痩せたという人は一人もいません。
ダイエットに成功した人は、確実に食事制限や運動をしています。
それを考えると、ダイエットサプリの存在意義は、業者を儲けさせるものでしかない様に感じました。
私はダイエット商品をレビューしているわけですが、今までにダイエットサプリで普通以上の評価をしたものは一つもありません。
ダイエット商品のネット界隈のブログやサイトを見ると、ダイエットサプリで痩せると宣伝している人が多くいます。
書いている本人もダイエットサプリでは痩せないと分かっていながらも、絶賛しているケースも多い様に感じました。
私は、現在、ダイエットサプリは一切飲んでいませんし、痩せる事にダイエットサプリは必要ないとすら思っています。
プロテインは運動後に飲んだりしていますが、ダイエットサプリは痩せないと分かっているので、飲まない様にしています。
ダイエットサプリの最大の罪は、痩せるものではなく、業者が儲ける為のものになっている事でしょう。